カウンセリングを受けてみたけれど、
悩みがなくなりません…。
心の問題を解決させるためにカウンセリングを受けたのに…。
カウンセリングで、すべて解決はできないんですか?
カウンセリングを受けて自身の問題と向き合ううちに、
思いを表出して問題が明らかになってくると、
時間の差や相性や信頼度などはもちろんありますが、大多数が解決していくかと思います。
心理学的な観点からいろいろご提案をさせていただくことで、
自分の心のからくりを知ったり、
考え方の癖が分かったり、
自分以外の他者との向き合い方や、
自分の心を表現するコツなどをお話しさせていただくと、
次に、必ず出てくる感情と出会うと思います。
相手にも、それらを知って反応してほしい…。
相手にも、人との向き合い方をもっと考えてほしい。
確かに、誰もが他者との向き合い方などを考えてくれれば、
いつも安心してコミュニケーションをとることができるかもしれません。
ですが、
誰もが心理学を熟知したとして、
コミュニケーションスキルを手に入れたとして、
それでも葛藤や心の迷い、苦しみや悲しみがなくなるわけではありません。
それは、
私たちひとりひとりは、
それぞれに気持ちや考えを持っていて、
生きてきた…歩んできた道のりもそれぞれ違います。
相手と自分、
違っていて当たり前なんですね。
それは時に、
同じ意見や感情でないときもありますし、
逆に、同じ意見であるときもあるでしょう…。
同じ意見なことが続くときもあれば、
今回だけ一致したけれど、次は違うかもしれません…。
人間が違うので、それは当たり前に起こる現象なんですね…。
また、
カウンセリングで今苦しむ問題と向き合い、
解決法が見いだせると、
この先はすべてがうまくいくように思えることもあるでしょう…。
ですが、どうしても、
また、問題に直面することも出てきます。
それは、
カウンセリングは、
あなたのこれからの問題すべてを無くすわけではないからです。
カウンセリングを受けると、
もめ事や、なやみ、悲しい気持ち、それらすべてなくなる…
そう、思ったかもしれません。
ですが、
カウンセリングは、それらを消去する方法ではないんです。
むしろ、
心の問題を感じた時に、
一番いい形で解決していく方法は何なのか、
よりよい関係を作る方法は何なのか、
それらを自分自身で見出せるようになるためのものなんですね。
今後の問題すべてを抹消する…。
そんなことはできませんが、
問題が起こった時の対処能力は、
まちがいなく改善されていきます。
カウンセリングは、カウンセラーとの相性や信頼関係の濃度にもよりますが、
基本的には、クライエント様ご自身のお力です。
カウンセリングで、心の問題の向き合い方が変化していく様子は、
すぐですと、微妙な変化で分かりづらいかもしれません。
少し時間が経過し、
変化の積み重ねで大きな変化となった時、
自分の解決能力が格段に上がっていることに気が付くと思います。
カウンセリングを続けてみた経験がおありの方は、
どうかそのあたりを体感してみてくださいね(´ー`*)